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零私記

狼逃苦肉の策でブログになった

もしエンディングが現実だとすると始まりが夢の可能性がある

 映画「インセプション」、見てきた。inception

テレビとかでCMやってたから、皆さんご存知かと思う。
頭に侵入してアイディアを盗む、とか言ってるヤツ。
街がめくれ上がってたり、重力がおかしかったり、の。


インセプションって意味は、かなりの意訳だが。
今後の自分の始まり、もしくは始めるための何か。
そんなかた苦しい感じの。


で、内容。
映画の宣伝は詐欺だ、と言われている通り、
盗むと言っておきながら、インセプションというタイトル通り、
まったく盗まない。 1回も盗まない。

登場人物たちがやりたいのはインセプションであり、テーマもインセプション、
そして、見ている人へのインセプションも目的としている。


 そもそもシステムは。
薬で眠らせ、夢の共有・操作を行い、潜在意識にもぐる。
それ故に、アイディアを盗む商売が成り立ち、主人公の職業になる。

そこでそれを利用し、逆に、アイディアを植えつけよう、と考えた。
つまり、インセプション。


始まりから、かなり飛ばしてくる。
何の説明も無しに、何の準備も無しに。

その後の展開も非常に速いテンポ。
薬を打っているとはいえ対象が起きてしまう心配と、
夢に侵入しているという違和感から悟られる危険性。

そのマイナスへの対抗手段が、侵入中は知覚時間が10倍以上に延びるという事。
そして、夢の中でさらに夢への侵入をする事で、さらに倍化させる。

そんな時間とのせめぎ合いと相手を如何に騙すかの心理戦。


途中はもうアクション中心になってしまっているが。

終わりはばっちりSFしている。
夢中夢へのダイブを夢の中でさらに行ったり、
準備の手順を省く事での非現実感を表現したり、
逆にステップをあえて見せる事で現実味を出したり。

そんなぐちゃぐちゃな演出を経て、
さて、最後に戻ってきたこの世界は、本当に現実? それともまだ夢?




という思考を見ている人に植え付けたい、という映画だったのさ。

対象への仕事はどうなったとか、人間関係がどうなったとか、全然関係ない。

知覚時間が延びまくっているので、現実世界ではほとんど数瞬の出来事なわけで、
ところがこの映画、2時間半と結構長い。
尚更、何が何やら、という演出なのかもしれないが。


この映画の見かたとしては。
その世界が夢の第何層なのか、と考えるのは特に意味は無い。
むしろ、これは誰の夢なのか、を意識していくと、結構整理して見れる。
まぁ、最後はどうにもならないけど。


ともかく、宣伝とは別の意味で、内容は面白かった。
興味のある方は見に行って損はないかと。




しかし、スタッフロールで演者を見た時はちょっとびっくりした。
えっ、2人いたの?

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