休みを取っていた今日。
この先2ヶ月休む暇が無くなるぞ、という事で半ば強制的に。
そんな訳で。
昼間に中心街に出かけてみた。
仕事がらみじゃない車の運転というのは、実に楽しいと思った。
それなりに日もさしていたので、なおさら気分が良い。
出かけた理由は。
以前から気になっていた新しい大型書店。
気にはなっていたが、中心街だけに専用駐車場がないから行きにくかった。
しかし、凄かった。
デカかった。
いや、デカく見えるのは目の錯覚というか心理作用なんだが。
それでも、大した造りだった。
1階ノーマル、2階漫画ラノベ。
この構造には、最近のニーズによく応えていると思う。
隣の古参書店なんか、縮小してるってのに。
しかし、高校生とかの若者がたむろってるのは、1階だったりする。
上は人少ねぇ。
そして、陳列が他と違った。
普通、シリーズものって、「1、2、3、4…」って並べると思うんだけど、
ここは、「…4、3、2、1」になっている。
何なんだ?
と思ってググったら、あった。
入り口から人が入るのを考慮し、入り口側に頭を持ってくる、という事らしい。
本屋というより、販売系のこだわりその1、らしい。
だが、奥に深いフロアなら分かるが。
1段2段程度の奥行じゃ、裏から周ってくる人もかなり多いと思うんだが。
むしろ、表のレジがあるほう(店員がいるほう)を避けて、裏メインの客が多いはず。
いや、だからって、後に頭をそろえろって事じゃないが。
方向よりまず、画期的な格納法を考えたほうが良いと思う。
児童向け雑誌の回転ラック、あれは実は凄いと思うんだが。
そのついでに、腕時計を買いに。
今使ってるのは、もう10年使ってるやつで。
ベルトを交換しながら使ってきたが。
なんというか、色が悪趣味というか。 金縁だしね。 おっさん臭い。
韓国人じゃあるまいし、この年齢で金色はおかしいだろ、と常々思っていた。
有名店じゃなく、爺さんが経営してる職人、って感じの店。
傍を通るたびに、必ず爺さんはキズミをはめてる店。
そこのショーケースを長い事眺めてたら、声をかけられる。
「これなんか、面白いですよ」、みたいな。
確かに、時計好き心をくすぐられる一品だった。
そんな好印象からガツンと来られたもんだから。
思い切って自分の求めてるデザインを言ってみた。
私は腕が細い(太りだしてはいるがまだ、多分、恐らく細い)ので、
ごっつい男物がびっくりするぐらい似合わない。
だから、いつも女性物ぐらいが調度良いなぁ、と思っていて。
でも、明らかに女性物って感じで、キモい感もあって、抵抗があった。
という旨を正直に話してみた。
すると、「中間のボーイズサイズというのがありますよ」、と来たもんだ。
男物と女性物の間に並べられたそれ。 「ね」 確かに調度良いサイズだった。
「腕が細めの方には合うと思いますよ」、はたから見ても細めなんだよ私は。
でも如何せん、数が少なくて、デザインの選びようが無かった。
そしたら、「普段は出してないんですがね」、と言って、奥の引き出しから取ってくる。
「これなんてどうでしょうか」、まだ梱包されたままの時計を出してみせる。
「あ、格好良いですね、これ」、と思わず口にしてしまう。
「格好良いですね」、向こうものってくれる。
そのまま私は、「買います」、と言っていた。
という訳で、腕時計を買いました。
色はかなり、思いっきりな、黒。 黒光りする黒。
有名ブランドみたくごつい輪郭はなく、シンプルかつクールかつクラシック。
全体が黒だから、文字盤とフレームが一体化してて、他には無い面白さ。
それぞれのパーツが薄いし、ボーイズサイズ。
あまりに黒くて、なのに張り付くようにフィットしてるので、
今の金色より逆に目立つが、自分に合ったオシャレだと思う。
普段着にもスーツにも合う、まさに自分のための一品。
スイス製。
かなり良い買い物をした。
次は、財布だな。 格好良い大人になろう。
あ、キズミってのは、あの目にはめるルーペの事ね。
傷を見るから、傷見、キズミ。