映画、「P.S. アイラヴユー」、見てきた。
ジャンルで言えば、恋愛もの。 悲恋というか真実の愛というか。
何で私が見たのか、と言えば、簡単だ。
予告編を見ただけで泣いてしまいました。
若くして愛する夫に先立たれる。
しかし、その夫から、手紙が届き始める。
手紙の内容にしたがって欲しい、と。
そして、行く先々で出会った人々から、新たな手紙が渡される。
ついに、最後の手紙に辿り着いた彼女は───。
それがもう、感動と切なさの手紙が繰り広げられて、涙腺爆発。
「忘れないで。
君は僕の人生だった。
でも僕は君の人生の一部でしかない。
新しい恋を恐れないで。
妻になってくれてありがとう」
この瞬間、ぶわっ、です。
で、見た感想。
1つ目の手紙(厳密には手紙がこれから届きますという案内)が来た瞬間、
手紙のトリックが分かってしまった。
死人が手紙を出せる訳がないので、というか、ミステリ畑で数学脳の人間なもんで。
そのせいで、だいぶ冷めてしまった感がある。 序盤でこれだもんよ。
しかし、それでもこの作品が素晴らしい所は、
そのトリックを、誰が、どういう状況で仕込んだか、という事だ。
なぜ、あの脇役は、あのシーンで泣いたのか。
どうして共犯者は、それでも共犯者になったのか。
描かれてはいないけれど、外堀だけはキッチリ埋められている。
そこを考えるだけで、十分、泣ける。
ああ、それでも泣けるんだ。 すごい破壊力だった。
意外なほどジョーク満載だけど、それが逆に喜び・悲しみ・感動にできる才能は凄い。
最後のジョークを聞いただけで、涙だよ。
なんつーか。
カップルばっかで私、場違い、キチガイ、ナイスガイっ!
そのカップルの彼女が、もう思いっきり泣いてて。
いいなぁー、ってヨダレ垂らして指くわえて、もらい泣きしました。
(解説:下心さえくつがえすほどの感動と切なさを感じているのです)
P.S.アイラブユー。
つまり、その手紙の最後には、必ずそれが書いてある。
分かっちゃいるけど、涙は止まらない。
日本版主題歌が、徳永英明。
吹き替え版なんかではないのに、なぜか、徳永。
もちろんワールドワイドに徳永なのではない、スタッフロールにも登場しない。
かなり意味不明。 無理矢理すぎるタイアップ。 映画のオリジナル曲のほうがとても良い曲。
見ても損はしない。
恋人がいるなら、一緒に見に行ってみたら?
その日の晩はヤっちゃう事、請け合い。
It's posthumous letters.