映画「キサラギ」のノベライズ本「キサラギ」読了。
そういやこれの本見かけたな、と思い出し、昨日買って来た。
本当は、積んでる本がそれこそ山のようにあるので、読むのは1ヶ月後ぐらいになる予定だったが。
記憶の劣化が激しい私の事、話を忘れる前に、感動を忘れない内に、と。
角川文庫(NHKにようこそ、と同じ棚)、170ページと極薄で読みやすく、尚且つ内容は特濃。
元々この「キサラギ」という作品は脚本として制作され、
舞台・映画・小説、とメディア展開する事が決定していた模様。
冒頭に映画のネタバレがあります、注意書きがあるのだが、
しかし、初版の日付を見るとどうも映画の公開日以前な気がするのだが、どうなのか。
話はやはり映画とほぼ同じである。
映画のあの濃い出演陣の演技が無いので、見劣る感は否めないのだが。
ネタバレがあります、と言うより、ネタバレしかない、ような物だ。
それでも映画を見た者として、ノベライズとしては十分楽しめる内容だった。
内容はほぼ同じ。 つまり、違う点もある。
小説であるのだから、主人公の一人称で心象が語られる点は勿論違う。
あの時のリアクションとは裏腹にこんな風に思ってたのか、と今更楽しめる。
だけではなく。 登場人物1名の設定が違っていたりする。
映画にするために多少端折った部分がここらしい。
確かにこれを挿入すると話がさらにさらさら、ややこしくなる。
小説では映像・音声が無いので、映画のアレ、のインパクトが出せない分、調度良い。
読み始めていきなりこんな話だったか? と思う如月ミキの話。
と疑問に思っていて、何かの伏線だ、と疑り深いミス好き病。
どの部分の伏線か予想して、最初に思いつくのは”あそこ”で。
しかし、あれの証拠はちゃんと揃っているはずで、今更必要ないはず。
となると…? と考えて、考えるのを止めた。
他の映画のシーンを回想する事に夢中になっていたからだ。
勿論、後々考えればちゃんと結果に至る伏線が書かれている。
映画は確かに濃くて良いのだが、それだけキツいとも取れる。
その点小説はソフトな出来なので、小説から「キサラギ」に突入するのもアリだろう。
うちの地区は今週まで上映。
素晴らしい作品である事は間違いので、急いで見に行こう。
兎に角、如月ミキ最高っ! 永遠のアイドルである。