映画「キサラギ」を見てきた。
公式サイトこれは凄い、とにかく凄いっ! アイドルが自殺、その1年後。 ファンサイトを通じて1周忌をやる事になった。
集まったのはサイト管理人含め熱心なファン5人。
慎ましく、もしくは賑やかに語り合うはずのその会が、自殺の話になった時…。
制作の意図が「コメディの中に謎解きを」なだけに、笑いと謎が満載。
とにかく話が構成が展開が上手すぎる。 これ以上の映画を見た事がない。
キャスティングを見れば分かるが、非常に濃い。それだけでもう笑い満載な雰囲気。
実際その通り、1時間50分間、笑いが絶えない事をお約束できる。
シリアスなシーンもあるが、それは笑いのジャンル「シリアス」と言えるほど、笑いに変える。
と、笑いに関しては放っておいても、そこここにあるので良いとして。
問題は、ミステリ面。 こっちもまた凄い。
なにせ、
登場人物が話す一言一言全てが伏線になってる、のだから。
はっきり言って無駄が無い。
ファンだけに、自分の知識を自慢し、お宝アイテムを見せびらかす。
その全てが、謎解きに一枚噛んでくる。
さらにそれが1度や2度じゃない。
10回以上の大どんでん返し。
どういうどんでん返しかを言うとネタバレになるので、一切語らないが、壮絶な事は確かだ。
ちなみに、ここに書いてある事をそのまま素直に信じると、1つネタバレしている。
ただ注意として、これはあくまでミステリではない、という事。 コメディである。
感想としてはもう、兎に角凄い、の一言に尽きる。
登場人物は5人で1周忌会の会場1部屋しか登場しないというのに、途轍もなく壮大壮絶。
展開のための必要悪の演技を笑いに変えてる辺り、感動。
計算されつくした芸術、そんな感じ。
推理物が好きな私としては、1割、先の展開が読めたが、その程度。
よくそこまで奇想天外の展開を詰め込んだな、って思う。
ってかここだけの話。
一番驚いたのは、死んだアイドル如月ミキ。
これは本編に一切関係無いし、ネタバレにならないとまず明記。
如月ミキの正体に思いっきり吹いた。 壮絶に吹いた。
劇中はピンボケかトリミング写真で登場してて、どうでも良い感じなんだが。
最後の最後、最後の笑いとして思いっきりかましやがった。
あれぇ、この人知ってる気がするぞぉ? みたいな。
私がこう言えば2パターンほど、皆さんは予想がつくんじゃなかろうか。
多分それが当たり、大当たり。 でも、実際に見ても知らないかもね。
私はよく知ってる人、むしろ好き。 だから、
如月ミキは脱がないし、死にませんっ!ついでに。
ユースケ・サンタマリアが演じる役が、ハンドルネーム「オダ・ユージ」。
これだけでピンとくるだろう、あのドラマ。 そう、踊○大○査○。
これまた見事にネタにされてるので、そっち好きも必見。
って事でオススメ映画。
でも上映は終わった? うちの地域は後1週間かな?
間に合わないならDVDで見てくれ、損はしない、絶対。
めちゃくちゃ凄いんだから、始めから終わりまで。