映画「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」を見てきた。
いや、特に評判が良かったとかそんなんじゃなく、何となく見てきた。
話は。
マフィア内で権力争い勃発。
マフィアの重鎮派と若造(タイトルにもあるエース)に分かれる。
エースは5年間、最優秀エンターテイナーのトップ・マジシャン。
ボスがエースを消そうと賞金を1億円かけて、それ狙いの暗殺者が集まる。
サブタイ通り、5チーム10人が入り乱れる大乱闘もの。
これをFBIがかぎつけて、若造を確保し司法取引でマフィアの情報を得ようと画策。
ちなみに映画の主人公は、この現場のFBI捜査官。
そしてR-15指定。
もうね、後半から血まみれ・死体まみれ。
そりゃ暗殺者が10人も居りゃあ、そうなるのは必至なんだが。
この暗殺者が、それぞれ個別に乱入しているので、もう現場は錯綜状態。
それに付き合わされるFBIがもう、大変ったらありゃしない。
だが、途中からFBI内で情報が意図的に遮断される。
それでも兎に角突っ走って事件を解決させようとする捜査官。
最後に知る事実とは? 事件の裏には何が?
暗殺は成功するのか、FBIが勝つのか、それともエースは逃げ切るのか?
最後まで目が離せない展開に、あなたも惹き込まれる!
ミステリ好きなら、裏事情はすぐ見抜けてしまう在り来りな話。
全体の作りも何となくただようB級風味。
だけど、音楽と殺戮シーンが良く合っていて、非常にノリが良い。
非道徳的ではあるが、非常に痛快。 こっちも痛くなるほど血が出るが。
緊張感や恐怖感もそれなりに演出されていて、見られる内容になっている。
惜しむらくは、これを日本人が作ったのならば、
それぞれの暗殺者の設定をもう少し掘り下げて作っただろう、という事。
それぞれのキャラ設定はかなり魅力ある物なのに、大して使われない。
よく言えば、1本映画任せられるような敵を贅沢に無駄遣い、って感じ。
殺戮シーンの他にも見所。
プロの殺し屋だけに、その手際が素晴らしい。
殺しのために人間捨ててるようなヤツとか、完璧を目指してる感じのヤツとか。
女殺し屋とか、殺しを楽しむ完全快楽者とか。
その道を自分らしく極めた、彼ららしいテクニックでエースに迫る。
悪人ながら、これはかなり惹かれるものだと思う。
ん、何かパッとしないチームいたな。 まぁ、いいか。
流血あり、笑いあり、ミステリあり、格好良い音楽あり。
見ても、そんなに損したって気はしないはず。 オススメします。