鉄棒を触った後の、手の鉄くささ、金属臭がするアレ。
あれは、鉄の臭いじゃなかった。
科学系トピックの紹介記事を見て、驚愕した。
ずっと鉄の臭いだと思ってた。
そもそも、鉄が気化するには数千℃の熱が必要で、日常では起こりえない。
起こっても鼻に触れたら、臭い感じる前に顔が焼け落ちる。
では、何の臭いなのか、何が起きているのか。
手の表面についた皮脂、これが鉄から電子を受け取り化学反応を起こす。
この物質が、金属臭と呼ばれているあの臭いを出している。
これは有機化合物で、いわゆる一般的な金属は含んでいない。
完全に金属と無関係な物質、それを金属の臭いと人類は思い込んでいる。
十円玉を触った時の臭いも、これ。 金属の臭いなどではなかった。
鉄、臭い、で連想するであろう、もう1つの臭いも実は勘違いだった。
そう、血臭、だ。
ヘモグロビンに含まれる鉄により、鉄の臭いがする、と思われがちだが、違う。
出たばかり鮮血 ⇒ ほぼ無臭
皮膚についた血 ⇒ 前述の現象により金属勘違い臭を出す
空気や物に触れた血 ⇒ 雑菌により分解、腐敗されガスが出て、その臭いがする
よくミステリー小説などの殺人現場で、むせかえるような血の臭い、
とか出てくるが、雑菌が作ったガスの臭いなのだ。
金属関係無い。 単なる生ものの腐敗臭である。
いやぁ、衝撃だった。
理屈を説明されると分かるのに、なんでこんなに勘違いしてたんだろうと。
直感に反してるというか、目に見えない部分だからこそか。
勉強になった。